住吉保育園
- 建築主
- 宗教法人 受泉寺
- 用途
- 保育園
- 所在地
- 京都市伏見区
- 構造・階数
- 木造・地上2階
- 敷地面積
- 614.47㎡
- 建築面積
- 352.47㎡
- 延べ面積
- 589.63㎡
- 工期
- 2017年9月~2018年3月
- 施工
- 大登建設株式会社
既存建物の老朽化に伴い建て替えを行ないました。既存建物は、お寺の本堂を遊戯室として利用していました。既存建物は住宅のような空間でよい雰囲気でしたが、段差が多く、窓が少ないため暗く、収納が少ないため室内、廊下にモノがあふれていました。
増員を伴う建て替えでもあったため、限られた敷地内に、既存の建物より保育室を多く確保しながらも上記の段差、収納、窓の問題を解決することを求められました。
門をくぐった時、お寺をイメージさせる外観を意識しました。
地震時の負担を減らすために瓦に見える金属瓦。庇下の雨の掛からない外壁は木板張りに塗装。雨が掛かる外壁には耐久性を考えて木調のサイディングを使用しています。
本堂は経年変化する自然素材を使うことで時間による変化を感じる素材を選びました。準耐火建築物のため柱は燃え代設計としています。
外観は落ち着いた色合いとしましたが、内部は明るく活動的な明るい色合いを選択しています。
保育室は機能重視で汚れに強く、床は寝転がったり、ほふくしても軟らかく感じる素材を選択しています。
設備に頼らずに快適に過ごせるように、風の抜けを考え窓を配置、夏の直射日光を遮るように軒の出を調整しています。あわせて断熱材、開口部の断熱性能を高く設定し、同時給排気型の換気機器を使用することで外気の影響を受けにくい室内環境としました。
部屋と部屋を廊下ではなくホールを介してつなぐことで、限られた面積の中にコンパクトで広がりのある空間をつくるように心がけました。
園庭が広く確保できないため、園児が走り回れる遊び場としての屋上広場を設けました。