敷地は、京都市に近く自然に恵まれた向日町です。山や畑に囲まれたこの場所は、豊かな田園風景の魅力を再発見できる場所です。
既存の園舎は敷地の西側に位置し、山の方向に視界が閉じていました、建て替えにより東側に建物を配置して、山や畑とつながる場所が生まれました。

外観は、内部空間の天井高の要望と周囲の山並みに呼応した折れ屋根の形状をとしています。
ロータリーは幾何学的な半円形にすることで、車が一方通行しやすく、後退せずに安全に移動できるよう配慮しました。

玄関のある土間スペースは職員室、遊戯室、保育室をつなぐ役割をします。イベント時に遊戯室が満員の場合には、この場所からも観覧することができます。
各部屋を大きい建具で仕切ることで、建具を開けると空間をつなげることができる柔軟なつくりとしています。

遊戯室は木製の建具で2室に分けることが可能です。
職員室の隣に位置しているため、小さい子を預かる保育などに利用されています。

職員室は水平窓から、道路、バスロータリー、園庭、土間を見渡すことができます。西日対策や視界を遮るためのロールスクリーンも内蔵しています。右手前の建具は、遊戯室に直接出入りするための扉です。

保育室からは、窓を通して園庭、畑、山、空が一望できます。