築50年を超える旧園舎は、増改築を繰り返した煩雑な建物形状となっており、構造上の危険性ため建替える計画となりました。

園様の努力もあり、敷地を拡張する形で土地を確保できたので、一度に新築することで、引越しの後に解体するというシンプルな計画とすることができました。
建設場所は傾斜地を含む三角形の敷地でしたが、土地の形状に倣い計画することで、立地の利点でもあるみはらしを確保し、変化のある内部空間とファサードを構成できました。

南面に位置する保育室等は庇で日射遮蔽し、正面でもある北面にはハイサイドライトや高い開口を取ることで、省エネかつ明るい空間となりました。耐火構造であるため木構造を露出することはできなので、要所に木質化等をすることで親しみある設えとなることを意識しています。