- 建築主
- 学校法人菊の花学園
- 用途
- 幼稚園
- 所在地
- 京都市左京区
- 構造・階数
- 耐火木造 +S造 +RC造・2 階建
- 延べ面積
- 約 1,400 ㎡
- URL
- http://www.kikunohana.com/
京都市左京区、西に宝ヶ池、東に氷室山、周囲に田畑が残る自然豊かな立地です。
教室数の不足、老朽化に伴い、既存建物の建て替え、耐震改修を行い、園庭に新たに新築棟を増築しました。
工事中は、隣接する山のふもとに仮設園舎を建て、完成した建物の仮使用許可を受け段階的に増築工事を行いました。
要求された条件は2つ。
・園児たちのための教室の確保。
・敷地全体を使って立体的に遊べるようにする。
設計の自由度、コスト、工期を総合的に考え、地階部分はRC造、地上部分は耐火木造の計画としました。
敷地の大部分が斜面のため建物を建てられる場所が限られ、延床面積、高さにも厳しい法規制がありました。園庭を狭めないで教室面積を確保するため、一部の機能を地階におさめ、斜面に新築した建物は下階を園庭の一部として使えるように計画しました。
幼稚園設置基準により耐火建築物にすることが要求されたため、構造材をあらわすことができないため積極的に木質化を行うことで木のぬくもりが感じられる空間としました。
教室間を可動家具で仕切ることで、イベントなどでは、大きな一室空間としても利用できます。
園舎も含め敷地内に、高さ広さの違う様々な性格の場所をつくることを心がけました。園庭など建物周囲の環境と連続させることで回遊性をもたせ、行き止まりのない計画としています。